四谷大塚の冬期講習に行かない選択は?家でやるべきことを学年別に解説

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冬期講習の案内が届く季節になると、「受けた方がいいのかな?」「でも高いし、休みも少ないし…」

と迷うご家庭も多いと思います。

わが家も四谷大塚のテストコース生だったので、冬期講習のお誘いを受けていましたが、4年生・5年生は参加せず、6年生のみ参加をしました。

冬期講習を受けたほうがいいか、代わりに自宅学習をするべきかは、お子さまの学年や成績によって異なります

この記事では、学年別に行かない場合の学習案をご案内しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

よしみ

塾に頼らず家庭学習で、子どもを難関中学や東大へ導いた子育てママ。

夫婦ともに高卒で勉強が得意ではなかったけれど、工夫とサポートで一緒に成績を伸ばしてきました。


目次

四谷大塚の冬期講習とは? 内容と費用について

四谷大塚の冬期講習2025-2026年の日数と授業料をまとめました。

教室に通っているお子さまは、冬期講習は必修です。

最後に講習会判定テストがあります。

  • 授業料(税込み)は外部生の価格なので、内部生はさらに割引があります
  • 必修の教材には、予習ナビがセット
  • 講習会判定テスト・テキスト代込み

3年生(新4年生)の日数と費用

講習会判定テストはありません。

新4年生準備講座は、入塾を考えているお子さまを対象に、四則計算や文章読解などの基礎を学ぶための講座です。

日程授業料(税込み)
冬期講習120分×4日間27,500円
新4年生
準備講座
100分×4日間8,250円

4年生の日数と費用

2024年より4日増えました。

日程授業料(税込み)
冬期講習200分×8日間
+テスト
53,350円

5年生の日数と費用

2024年はトレーニング講座と分かれ、4日間だけ参加する選択もできましたが、8日間必修になりました。

一般生日程授業料(税込み)
冬期講習300分×4日間
200分×4日間
+テスト
79,530円

上位生は、主にSコースに在籍するお子さま

上位生日程授業料(税込み)
冬期講習300分×4日間
200分×4日間
+テスト
79,530円
正月特訓360分×2日間21,450円
冬期講習
正月特訓
10日間
+テスト
100,980円

6年生の日数と費用

日程授業料(税込み)
冬期講習400分×8日間
+テスト
102,850円
正月特訓360分×3日間32,120円
冬期講習
正月特訓
11日間
+テスト
134,970円

わが家が冬期講習に行かなかった理由

毎週のカリキュラムに追われて、習得しきれなかった部分、テストでできなかった問題などをやりました。

自分の課題をやる時間しかありませんでした。

① 新しい問題をやりたくなかった

冬期講習では、講習専用の新しいテキストが配られます。

確かに新鮮な気持ちで取り組めるという利点はありますが、我が家の場合は「新しい問題に手を出すよりも、これまでに解けなかった問題の反復をする」という基礎固めの方針を優先しました。

講習で新しい問題に取り組むと、どうしても復習の時間が減り、理解が浅いまま次に進んでしまう可能性があります。

さらに、講習の問題についても、反復できないままになってしまいます。

うちの子

算数は、特に反復が大事だった

テキストを増やすより、今ある教材を使って「できない問題を潰す」ことを重視しました。

② 自主学習の時間が無くなってしまう

冬期講習は8日間の日程で、通塾時間・移動時間・宿題まで含めると、想像以上に時間を取られます。

わが家では、毎日の自主学習ルーティン(先取り学習・これまでの復習)を大切にしており、講習に参加してしまうとそのリズムが崩れる恐れがありました。

講習に出ると、できる問題の解説も聞かなくてはいけません。

家庭学習なら、できない問題のみに集中できるので効率が良かったと思います。

③ 自分の課題をやりたかった

日頃から、塾に頼らず学習をしていたので、冬休みも継続して量を増やすだけでした。

国語については得意なほうでしたが、予習シリーズだけでは伸び悩んでいたので、

5年生の秋から冬にかけて、論理エンジンのOS1からOS5をやっていました。

論理エンジンは、市販のドリルもたくさんありますが、本家は解説が詳しく、長いんです。

誌上講義という付属の問題集と合わせて、同じような問題を半年かけてしつこく練習できたのが良かった。

今では、小学生用もありますが、当時は公式ページでOSが中学受験用とされていました。

実際に、国語の偏差値が60以上あれば取り組め、偏差値を70にするためにピッタリです。

うちはヤフオクでテキストを購入し、私が解説を読み聞かせていました。

いまどきは、メルカリですね。

記述問題で得点が上がったので、効果があったと思います。

1・2年生 冬休みに家庭でやるべきこと

塾に通っている場合は、4日間の講習が必修ですが、

この時期は、日々の学習で基礎学力を積み重ねるほうが、高学年での偏差値が高くなると思います。

小学校の学習を先取りしましょう。

小学校の学習を先取り
低学年の中学受験準備に

【3年生(新4年生)】冬休みに家庭でやるべきこと

冬期講習が気になるかもしれませんが、まだご家庭でもフォローできる学習内容なので、参加費がもったい。

小学校で習う3年生までの内容は、確実に理解する必要があります。

後れを取っている場合は、4年生の予習シリーズが難しくて解けないので、教科書ワークや市販のドリルで練習をしておきましょう。

これまで、タブレットでの学習に慣れている場合は、ペーパー学習に切り替えてください。

うちの子

中学受験は、ほとんど紙で勉強するからね

家庭学習の習慣がなかったお子さま

冬休みは、受験勉強のスタートを切る前の準備期間です。ここでは「基礎×習慣づくり」がテーマ。

  • 毎日10〜30分でも机に向かう習慣をつくる
  • 算数の四則計算、図形や文章題などに慣れるように練習
  • 四谷大塚「予習シリーズ準備講座」の内容を参考にしてもOK

中学受験についての知識がなく不安な場合は、「中学受験準講座」に参加すると面談が受けられます。

中学受験に向けて準備をしてきたお子さま

4年上のテキストを購入し、先取りをしましょう

2月からカリキュラムが始まると、急に苦しくなりますが、先取りをしておくと少し和らぎます。

算数と国語の漢字などがおすすめ。1-2回分までしかできなくても効果あり。

4年生のスタートを上位のクラスで始められる可能性が上がり、お得です。

【4年生】 冬休みに家庭でやるべきこと

5年生になると、予習シリーズが厚くなり1.5倍ほどの学習量が待っているので、これまでの学習で身についてないことがあれば、やり直すチャンス。

  • 「予習シリーズ」や「演習問題集」のできなかった問題を解きなおしてみる
  • 週テスト・組み分けテストで間違えた問題の復習
  • 余裕があるなら、5年上のテキストの予習

予習シリーズの例題を解きなおしてみたり、練習問題のみを解きなおすのもよいです。

久しぶりのため、以前はできた問題でも忘れていてできないことに驚きます。

やって良かったと思えるでしょう。

【5年生】 冬休みに家庭でやるべきこと

5年生は大変忙しく、苦しく、カリキュラムの消化に追われて、4年生の復習などする時間がなかったと思います。

6年生の予習シリーズは総復習なのですが、基礎からのやり直しではなく、入試に向けた高いレベルの問題構成になってきます。

そのため、基礎からの復習はご家庭でやるしかありません

6年生から始まる合不合テストは、志望校の決定に関り、範囲が広いテスト。

今から、少しずつ準備を始めていきましょう。

偏差値~55のお子さま

  • 理科と社会 まとめてみよう!のやり直し(4年から)
  • 算数 例題と基本問題(4年から)
  • 国語 苦手なもの

最も時間がかかり、困っているのは算数だと思います。

4年上から例題と基本問題をやり直し、解けない問題があればできるようにしておくのがおすすめです。

どのくらいの問題数があるのかを数えてみましょう。5年下は、16回までの合計。

算数
予習シリーズ
例題基本
問題
合計
4年上74101175
4年下68135203
5年上100109209
5年下8685171
合計328430758
中学受験の親

多いから、基本問題だけじゃダメなの?

おそらく、きっと、やってみると例題からできません。例題に抜け漏れがあるのは防ぎたいので、例題をしっかりとやりましょう。

スラスラできるなら、時間もかかりませんよ。

中学受験の親

こんな基礎をやってたら、1月の授業に付いていけなくなるじゃん

たぶん、確実に、5年の12月までに登場している立体の切断や比で解く速度問題などは、すでにほとんど理解できていません

それに、お子さまの志望校には、出題されないかもしれません。

上位生に合わせたカリキュラムなので、たいていのお子さまには進むペースが速すぎ、内容が難しすぎるんです。

理解できてないほうが通常な状態なので、今のお子さまに必要な学習に専念して、基礎を固めてください

「できるようになる」確かな自信を積み重ねて、お子さまが元気になります。

もし学習計画を立て直したいと悩んだら、短期間でプロに頼るのもおすすめです。

高額ですが、学習習慣を身に着けると、大学受験まで安心。

成績が上位のお子さま

冬期講習は、「上位生向け」の正月特訓コースがあるので、参加資格があると特別感から参加しなくなるかもしれません。

これまでの学習に余裕があり、物足りないお子さまは、参加すれば刺激になり良い結果になるでしょう。

しかし、苦手な部分や未消化の部分にで不安を抱えている場合、今の時点では難問に挑戦するより、上位生なりの基礎固めが大事です。

算数を例にすると、4年上から5年下の12月までの範囲で、以下のメニューなどはどうでしょうか。

  • 予習シリーズの練習問題を全て解きなおす
  • 演習問題集の実戦演習を全て解きなおす
  • テストで間違えた問題を解きなおす

忘れていて、出来なくなっている問題が多いことに気付けるでしょう。

理科と社会については、演習問題集の練習問題と発展問題のやり直しがいいですね。

【6年生】 冬休みに家庭でやるべきこと

偏差値~45のお子さま

偏差値が45以下のお子さまは、5年生までの予習シリーズをまだ全部できてなく、「四科のまとめ」でも難しいと思います。

今から全範囲をやり直す時間はないので、受験する学校の過去問を分析して、出やすいところに限定するのが大事。

絶対に落としてはいけないのは、学力相応校です。ここを第一志望にして、対策しましょう。

塾では学校別対策をしてくれないため、過去問の分析は親がやるしかありません

過去問分析の方法は、下記の本に詳しく載っています。実力以上の学校に合格させる裏技も満載!

過去問の分析方法

①出題の可能性が高く、お子さまが得意な分野
②出題の可能性が高く、お子さまが苦手な分野
③出題の可能性が低く、お子さまが得意な分野
④出題の可能性が低く、お子さまが苦手な分野

②出題の可能性が高く、お子さまが苦手な分野を普通~得意に伸ばすと、合格率がアップします。

チャレンジ校の過去問を優先したくなりますが、学力相応校の対策を怠ると、両方不合格になってしまうかもしれません。

学力相応校の過去問を分析した上で、しっかりと対策し、出題分野が似ているチャレンジ校を選べば、チャレンジ校にも合格できる可能性が高まり、一石二鳥!

偏差値 ~60のお子さま

大学受験の一般受験を経験した親のみなさま、高3の冬休みは、それまでやっていた問題集をやり直していましたよね。

高3の冬休みから、新しい問題集に取り掛かりませんよね。

中学受験でも同じです。

冬期講習用の新しい問題集に手を出すのは得策ではありません。

「四科のまとめ」がスラスラと解けるなら、偏差値は60を超えているはずなので、「四科のまとめ」がまだ仕上がってないのではないでしょうか。

「四科のまとめ」は、入試の基礎固めとしては優れており、特に理科と社会は、初めからこれだけをやっておけば良かったのでは?と思うほどの完成度。

冬休みは、次の3点を中心に学習しましょう。

  • これまでのテストの間違い直し
  • 「四科のまとめ」のできない問題
  • 志望校の過去問で頻出分野

上位生のお子さま

最上位のお子さまは、四谷大塚の講習に限らず、学校別対策の冬期講習に参加するのがおすすめ。

同じ学校を志望する他の校舎のお子さまが集まるので、刺激になりました。

冬期講習に行かない選択は「不利」ではない

「冬期講習に行かない=出遅れる」という不安を持つ方も多いですが、心配はいりません。

むしろ、目的を持って家庭学習を進めるご家庭の方が、伸びるケースが多いです。

冬休みは短いからこそ、塾任せより親が成績を伸ばす戦略でお子さまを勝たせてあげましょう。

塾への冬期講習キャンセルの伝え方

うちの子が中学受験生だったころ、テストコース生として四谷大塚に会員登録をしていました。

そのため、季節講習のたびに講習への参加を誘われますが、不参加の場合は「不参加届け」を提出し、理由を書かなくてはいけません。

私は毎回、「家で勉強します」と書いていました。これで特に文句を言われたことはありません。

冬期講習に参加しないほうがいいと思った方は、お子さまのためにお断りを頑張ってください。

冬休みは、親も家にいる日が多いので、家庭でのサポートもしやすい。

冬休みにおうち冬期講習で自信をつけたら、来年の夏はおうち夏期講習に挑戦しましょう!

四谷大塚 冬期講習の口コミ

四谷大塚の冬期講習に参加した方の口コミをまとめたので、参考にしてください。全学年共通です。

良かった点

教材・カリキュラムが良い

・教材や、授業の時間、質を考えると高すぎることはない。

・四谷大塚が提供する教材なので、受験向き。

思考力・応用力を鍛えられた

・国語は、説明文・論説文・物語など多様な読解形式がまとまっていた。

・算数では立体・速さ・比など、重要な分野を効率よく復習できた。

子どもにやる気が出た/授業が刺激的だった

・先生方が熱心なので、大変だけど楽しそうだった。

・周りも一生懸命な子が多いので刺激を受けられた。

通いやすい校舎や環境が良かった

・駅にも近く、安心して通わせられる。

・夜遅くても人通がある場所で不安がない。

家庭学習との連携・管理が比較的整っている

・オンラインでも授業が受けられる。

・テストの成績管理もオンラインで確認できる。

授業の質の安定し、講師対応が良かった

・アルバイト講師がいないので、授業の質が安定していた

短期集中講習が「習慣づけ」として機能した

・普段あまり自分から学習しない子どもにはぴったりだった。

レベルの高いクラス・コースがある

・上位層向けのカリキュラムがあり、チャレンジ志向の子に合う。

「通ってよかった」と親子で感じ

・成績が上がった。前向きに取り組ませてくれた。

良くなかった点

費用が高く、季節講習の追加費用が重荷に感じる

・季節講習は追加料金なので、まとまった出費になる

進度が早く、予習前提で家庭学習の負担が大きい

・問題を解ける前提で話をされた。

・自走できる子なら自宅学習でも十分。

範囲が網羅されていない・演習時間が足りない

・全範囲を網羅していませんでした。

・演習するのに時間を割いて、苦手範囲を潰すための時間を確保できなかった。

参加が「ほぼ必須」として扱われることに疑問がある

・高学年でない限りは夏期講習を必須授業に含めないで欲しい。

・断りづらい。

保護者・生徒への指示があいまいで、サポートが充分でない

・入試の過去問演習に対する明確な指示がほとんどなかった。

・講習後のフォロー・家庭学習への具体的指示が弱かった。

通塾・講習時間の負担・自由時間の減少

・長時間・集中型の講習により、子どもの疲れる。

・家庭学習の時間が減少した。

講習のレベルが「上位生」には物足りないとの声

・高偏差値・ハイレベル志望の子には、テキストのレベルが低い。

宿題・講習量が多く、家庭負担が大きい

・宿題の量はやや多いイメージだった。

・家庭学習・復習時間を確保できないと、講習が未消化になる。

講習後の成果・効果に疑問を感じる

・内容が雑で、演習時間が足りなかった。

まとめ:家庭学習でも中学受験に合格は十分可能!

四谷大塚の冬期講習は魅力的な内容ですが、毎年どんどん値上がりしています。

お金持ちの家庭は、教育費をかけられるので成績が良い

お金をかけられない家庭は、教育ができないので成績が悪い

だから、教育格差が広がっている。

という発信をよく聞きますが、お金をかけなくても、家庭の工夫によって教育力を上げることは可能


「冬期講習に参加しない=不利」ではありません。大切なのは、

  • お子さまの弱点を明確にする
  • 必要な教材をしぼって反復する
  • 学習を継続できるように親がフォローする

この3つを守れば、家庭学習でも十分に合格レベルに到達できます。

家庭学習の効率化に悩む場合は、個別指導で体制に変化をつけるのも良いです。

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