中学受験が終わり、お子さまに英単語を覚えてもらうために。英単語帳を探している親御さまにピッタリです。
数ある英単語帳の中で、どれを使えば覚えやすいのかと迷うならシステム英単語をおすすめします。
なぜなら、システム英単語は本のままでも人気ですが、自作カードを作成すれば最強の単語帳になるからです。
実際にうちの子は、システム英単語の2章Essential Stageステージまでの学習で英検2級に合格できました。
この記事を読めば、システム英単語の魅力が分かり、お子さまが最短で英単語を覚えられるようになります。
システム英単語で覚えやすい理由
※掲載の画像は旧版のものですが、デザインは現行品の5訂版とほぼ同じ
例文の代わりにミニマルフレーズだから、負担に感じない
単語の意味を覚えるときには、代表的な日本語訳しか覚えませんが、使い方を参考にするために例文も見たくなります。
その時に例文が2行もあると、読むのに疲れてしまうし、頭に入りません。
システム英単語なら、例文ではなくミニマルフレーズ1行なので、軽く参照できるんです。
しかも、過去の出題から単語の「最も重要な意味・形・連語関係」を反映したフレーズが採用されているので心強い。
本のままでは単語と例文が離れて見づらいですが、カード化すると解消されるので安心してください。
英単語カードも販売されているが、そのまま使わない理由
システム英単語には、姉妹品の単語カードが販売されています。
コンパクトに持ち運びができることが優れていますが、単語の発音記号や派生語など本の内容がすべて掲載されていないことから、この単語カードのみで学習できるつくりではないのが残念です。
また、表の英単語がミニマルフレーズで掲載されているので、2回目以降はミニマルフレーズの日本語を思い出すと、実は単語の意味を覚えてなくても単語の意味が推測できてしまうんです。
「the color chenge」の部分から、「色の変化に気づく」という日本語のフレーズを思い出し、noticeの意味はきっと気づくだ!という具合に。
長文読解で前後から意味を推測できるのだから、それでもよさそうですが、時間がかかり不利になるし英検の大問1に対応できないので困るのです。
英検の大問1は単語の空所補充問題で、問題数が多く配点も高いので、
選択肢の4単語のうち、3単語以上について単語のみで意味を覚えていないと、自信を持って解けません。
そのため、単語のみから意味をスラっと訳せるように練習をする必要があるのです。
本をそっくりカード化し、システム英単語を最強の単語集にする
システム英単語は、掲載内容がせっかく素晴らしいのに本のレイアウトと単語カードにそれぞれ残念な点がありました。
しかし、学習しやすいように並べ替えるだけで、最強の英単語教材になります。
- 単語のみを掲載
- 発音記号があるので、繰り返すうちに発音とアクセントもマスター
- 裏はミニマルフレーズのチェックをできる
- 派生語なども目に入って知識が広がる
- もう本は見なくていい 音声も聞かなくていい(この単語カードのみで完結できる)
- 丁度よい大きさ。目に優しく、親子で使用できる。
システム英単語カードの作り方と効率よくなる覚え方
時間がなくお急ぎで、作りたくない方にはシステム英単語の製品カードも販売されています。
しかしながら「システム英単語の製品カード」は、表にミニマルフレーズがあることと、発音記号がないことから、製品カードで覚えるならターゲット1900のほうが個人的におすすめです。
中学版のシステム英単語も販売されている
中学版システム英単語もあります。同じ出版社なので、システム英単語への接続がいいです。
同様に、単語カードを作って覚えるのがおすすめ。
システム英単語は英検2級の対策もできる
英検2級までは英検用単語帳を使わず負担を減らす
英検用の単語帳「出る順パス単」が人気で欲しくなりますが、英単語帳を何冊も覚える余裕はないので、システム英単語で代用しましょう。
同じ英単語でも、本が変わると意味や表現に差が出るので混乱のもと。
英語検定のレベルの目安は、3級が中学卒業程度、準2級が高校中級、2級が高校卒業程度。
満点を目指すならそうなのですが、6割ほどの得点で合格できるし、英作文を除きマークシートなので、そのレベルに未到達でも合格を目指せます。
英検の級を取得すると、推薦入試に有利になる学校もあるので、級目安の学力を持てなくても最短で合格だけ欲しいお子さまには最低限の学習を提案したいです。
実際に、うちの子はここまでの学習で合格できました。
英検の級 | 英単語 | 英文法 |
---|---|---|
3級 | 中1の範囲 | 中1の範囲 |
準2級 | 中学版システム英単語(できるところまで) | 中学英文法全範囲 |
2級 | システム英単語2章 Essential Stageステージまで | 高校英文法全範囲 |
準1級 | 準1級専用の単語帳 | 2級と同じ |
英検3級の対策
中高一貫校は、公立中学よりも進度が速いので、学校で習う英単語と英文法を習得できれば、専用の対策なしでも中1のうちに英検3級を目指せます。
中1の範囲を終えたころの、秋に合格できました。
英検準2級の対策
3級に合格後は、中学英文法の3年分をやると準2級に合格できます。うちの子は、冬休みに集中して取り組み、1月に受検。
中学英文法の先取り学習に良かったのは、くもんのできた!英語 文法 (中学基礎がため100%) 学年別です。問題数が多く、反復が多いので初学者でも理解しやすいようでした。
学年別英語をひとつひとつわかりやすく。は、英語できない私が学習に使いました。
すっきりして大人の学びなおしにはいいですが、初学者には解説がもの足りないと思います。
準2級の単語については中学版システム英単語が最適です。全て覚えられなくても、なるべくやる程度で大丈夫でした。
英検2級の対策
英単語の難易度が上がり1度は不合格になり、苦しみました。
まず、中学の英単語はすべての範囲を覚えます。中学版システム英単語は、同じ出版社なのでシステム英単語への接続が良いです。
システム英単語は、1章と2章の1200単語までが共通テストのレベルとなり、そこまで習得すると英検2級の1次に合格することができます。
Stage | 見出し掲載語の数 |
---|---|
第1章 Fundamental Stage | 600 |
第2章 Essential Stage | 600 |
第3章 Advanced Stage | 500 |
第4章 Final Stage | 327 |
第5章 多義語 | 184 |
合計 | 2211 |
英文法は、高校の範囲を学習する必要があります。通っている学校で使用する予定の英文法参考書を確認できれば、同じ本を使用できると負担を減らせてよい。
うちの子には総合英語Forestが絵が豊富で理解しやすかったので、後継品の総合英語Evergreenはおすすめです。
演習問題まで細かくやりこむ必要はないので、文法の解説を読んで基礎の習得を目指します。
英検準1級の対策
英文法については2級との差はないですが、英単語のレベル差が大きすぎ。7割の得点が必要になりますし。
システム英単語を5章まで全て覚えても、歯が立たず大問1が解けません。英検準1級の専用単語帳をさらに大量に学習する必要があります。
うちの子は、出る順で最短合格!英検®準1級単熟語EXを使用しました。出る順パス単準1級より掲載語が多く、新しかったからです。
少しでも負担を減らすためには、巻末の索引からシステム英単語と重複している語句を削って、新しい単語のみ覚えることが大事!
準1級単熟語EXの2412語のうち、システム英単語との重複語が1000語くらい減らせます。システム英単語と同様にカードを作って学習。
大学受験用の他の単語帳について
この記事では、システム英単語を勧めていますが、目標の大学レベルによっては、システム英単語Basicのほうが掲載単語が少ないです。
また、学校で配られる指定の英単語帳がある場合はその1冊のみをやるほうが、負担なくおすすめ。
同じ単語帳をもう1冊購入して、英単語カードを作成しましょう。形式はシステム英単語と同様に作ります。
- カードの表には、英単語と発音記号
- カードの裏には、意味などその他の情報と例文
高3になってからは、大学受験の準備のために、解体英熟語もやりました。熟語は、似ているものが多いため覚えづらく、英単語以上にお子さまが嫌がるのでカードで応援をしましょう。
熟語を覚えられないお子さまが多いので、頑張って覚えると差をつけられます。
こちらも、姉妹品のカードが販売されているのですが、英単語と同様にA6サイズのカードをつくると、親子でカード学習ができる。
大学受験の英単語帳は、1冊では足りないから、2冊目以降は鉄壁やDUO3.0もやるべきだ。という意見もありますが、そんなに何冊も覚えられませんし、やる必要もなし。
掲載の単語レベルはシステム英単語と同レベルだからです。新しい単語帳をやりたいなら、準1級用に進みましょう。
難関大学の一般受験で有利になるし、英検の資格を持つと加点される大学もあります。
英単語を覚えれば、英語の他の分野も成績あがる
英単語を優先的に学習するべき理由
英文法・英語長文・リスニング・英作文など分野別に問題集がありますが、英単語の学習より他の分野を先に学習しても、知らない英単語が多いと学習効率が低下します。
英文法の習得が滞る
英文法の勉強は、熟語や構文の使い方を練習するために行います。
しかし、分からない単語が多く出てきて辞書を調べていると、英文法の勉強ではなく単語の勉強になってしまい、
できなかった問題が、文法のせいなのか単語のせいで文の理解できないのか、判別が難しくなるでしょう。
ただし、基礎の英文法を理解できないと、英単語の品詞も理解できないので、中学1-2年生の英文法も優先されます。
英語長文が読めない
英語長文学習の目的は、覚えた熟語や構文をスラスラと使いこなし、文章全体の意味を理解したり、早く読む練習を積むことです。
しかし、1-2行ごとに分からない英単語が出てくると、長文読解の勉強ではなく単語調べの勉強になってしまいます。
読み進まないし、読解の練習になりませんね。
リスニングが聞き取れない
リスニング学習の目的は、英語独特の音のつながりに耳を慣らし、長い長文を聞いても意味を追えるようになることです。
意味が分からない単語が出てくると、そこで詰まってしまい、音の聞き取りの練習になりません。
相当に単語レベルを下げた文章で聞き取り練習をする方法もありますが、成績を上げるためには良くないでしょう。
英作文で思うように表現できない
英作文は、難しい単語を使わずに言い換えることもできますが、表現したい文章をダイレクトに書けず時間が足りなくなる可能性が高くなります。
以上の理由から、英単語学習の重要さを理解し、必ず英単語から覚えましょう。
日本語から英語のスペルも覚える必要があるか
単語帳を1冊覚えるまでは、英単語の意味を覚えるのみに集中します。
英語のスペルについては、基礎の中学英単語についてはすべて書けるようにして、高校英単語は英作文で使う頻度が高い単語を優先して覚えるのが良いです。
英作文の参考書や過去問から、英作文の模範解答に繰り返し出てくる単語が分かってくると思います。
まとめ
英語が苦手なため、英語の専門塾を渡り歩いてもなかな成績がのびないお子さまは、英単語帳を1冊覚えてみると自信がつきます。
英文法については、塾の解説が分かりやすく目から鱗が落ちる経験ができるかもしれませんが、英単語はコツコツ覚えるしかないので、塾は必要なしです。
英単語の講座は解約をして家計を節約し、老後資金を増やしましょう。
公立の中学に通い、高校受験を目指すお子さまが英検2級の受験を目指す場合はも、なるべく英検用の単語帳を使わずシステム英単語に進むと高校での負担を減らせます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。