「予習シリーズ」は四谷大塚の塾生向け教材ですが、実は家庭学習でも非常に優秀な教材です。
- 今週はこれを学習すればいい!と分かるスケジュール付き
- 基礎から応用までが系統立てて整理されているテキスト
- WEB解説など、困ったときは付属のサービスがある
とはいえ、塾に通っていないご家庭では、「どこまでやればいいの?」「復習のペースが分からない」と迷うことも多いですよね。
塾に通っていても、ご家庭でサポートができると、学力向上への成果が違ってきます。
この記事では、家庭学習中心のご家庭でも「予習シリーズ」を無理なく使いこなすための効果的な復習ステップを紹介。
お子さまの理解度を見える化し、やりっぱなしを防ぐコツもまとめました。

よしみ
塾に頼らず家庭学習で、子どもを難関中学や東大へ導いた子育てママ。
夫婦ともに高卒で勉強が得意ではなかったけれど、工夫とサポートで一緒に成績を伸ばしてきました。
なぜ「予習シリーズ」は家庭学習でも使えるのか
「予習シリーズ」は、もともと塾授業を前提に作られていますが、家庭学習でも十分に活用できます。理由は4つ。
①学習のスケジュール管理がしやすい
家庭学習では、お子さまのペースに合わせて進められるメリットがありますが、受験に間に合わなくなる心配も!
予習シリーズなら、毎週の時間割が決まっているので、通塾しているお子さまと全く同じペースで不安なく勉強できます。

- 教材販売のページで「学習予定表のダウンロード」から印刷できる
- カレンダーに合わせて4教科それぞれをスケジュールを確認
- 通塾生に遅れをとらない
②解説が丁寧で、お子さまでも理解ができる
図や文章が充実しており、テキストをよく読めば、お子さまが一人で学習を進められるようにできています。
うちの子も、苦労をしながらですが、小3から先取りで進められました。
小学校の学習内容と比べると、レベルが高いので低学年までに基礎的な準備をするとスムーズです。
- 抵抗なくテキストを読めるように、国語力は高めておく必要あり
- 低学年までに家庭学習の習慣をつける必要あり
- 小6までの学習を、くもんドリルなどで先取りしてないと苦しむ
③お子さまに合わせてテキストを選べる
基本のテキストは「予習シリーズ」で、丁寧な解説のみでなく、問題集の役割も兼ねています。
この1冊のみでも、かなりのボリュームですので、まずは「予習シリーズ」に絞って完全理解を目指しましょう。
余裕があるお子さまには、演習問題集や最難関問題集など、オプションも豊富です。
| 算数 | 国語 | 理科 | 社会 |
|---|---|---|---|
| 予習シリーズ | 予習シリーズ | 予習シリーズ | 予習シリーズ |
| 演習問題集 | 演習問題集 | 演習問題集 | 演習問題集 |
| 計算 | 漢字と言葉 | 週テスト問題集 | 週テスト問題集 |
| 基礎トレーニング | 最難関問題集 | ||
| 最難関問題集 | |||
| 週テスト問題集 |
④長期休みの学習計画も立てやすい
夏休みといえば夏期講習に参加し、冬休みは冬期講習に参加する。
ではなく家庭学習を選択すると、お子さまに合ったメニューを組み立て、成績をぐんと伸ばせる可能性があります。
予習シリーズの購入方法
書店にはないので、四谷大塚の公式ページ「教材」メニューから購入できます。
1冊あたり2500円ほどでしが、1000円前後の配送料がかるので、
購入を迷ってるものは「まとめて買ってしまえ!」ということになり、基礎問題集や難関演習問題集など、ほとんどやらないものまで購入していました。
近所に四谷大塚の校舎があれば、テキストがおいてあり、サンプルを見せてもらえるので、必要なものを良く選びましょう。
Amazonなどで購入するときは、最新版になっているか、解答がついているか、などよく確認をしてください。
また数年に一度、カリキュラム変更と教材のリニューアルがあるので、その年度に先取りで上の学年分を購入したいときは、あきらめるしかないと思います。
【予習シリーズ】家庭学習の基本ステップ
① 導入部分を丁寧に読む
最初にやってほしいのは、問題を解く前に丁寧に導入文を読むこと。
軽く読み飛ばしてしまいがちですが、「ここで何を学ぶ単元なのか?」をよく確認しておくと、その後の例題演習がスムーズです。
例題を解けないときは、導入文に戻ると、大事な前提知識が抜けていると気づくこともあります。

② 例題などで、理解を深める
導入文を理解したら、次に例題で演習です。
例題はステップアップなので、順番に解けば理解して解き進められる構成。
出来なくなったら前の問題に戻り、時間をかけても確実に習得してください。
難しい例題もありますが、例題を解けないのに焦って練習問題に進んでも、テストで得点できません。
答えがすぐ下にあるので、隠したり問題のみを抽出して、繰り返しましょう。

③ 基礎固めを徹底する
予習シリーズには、演習問題集もあるので、浅く広くやりたくなってしまいます。
しかし、算数は予習シリーズだけでも問題数が多いので、まずは基本問題までの完全習得を目指しましょう。
国語はの演習問題集は、時間が足りなく無理。
理科と社会については、演習問題種のまとめてみよう!を優先的に繰り返すのがおすすめ。
「できない問題」をトレーで管理する方法
できない問題をできるようにするのが大事ですが、家庭学習で成績が伸びない最大の原因はやりっぱなし。
これを防ぐのが、よしみがおすすめの「トレーを使った学習法」
繰り返し学習は、どんなお子さまにも効果があります。
- 親がまる付けをしやすい
- その日の学習量が、はっきりと見える
- できない問題を効率よくやり直せる
週単位で学習スケジュールを立てよう
予習シリーズは、1週間に1章ずつ進むし、4教科もあるので毎日のスケジュール管理が大事です。
偏差値50を超えるための、最低限のプログラムを確認しましょう。
※週テストは、塾に通っているお子さま。
- 復習の日を確保して、できるまで解きなおす
- 算数は毎日やる(計算も)
- 算数と国語は、予習シリーズのみ
- 理科と社会は、演習問題集の練習問題まで
| 算数 | 国語 | 理科 | 社会 | |
|---|---|---|---|---|
| 日 | 導入・例題 | 漢字 | 予習シリーズ | 予習シリーズ |
| 月 | 基本問題 | 言葉 | まとめてみよう! | |
| 火 | 基本問題 | 文章題1 | まとめてみよう! | |
| 水 | 練習問題 | 文章題2 | 練習問題 | |
| 木 | 練習問題 | 復習 | 練習問題 | |
| 金 | 復習 | 復習 | 復習 | |
| 土 | 週テスト | 週テスト | 週テスト | 週テスト |
出来るまでやり直して、しっかりと習得するのは家庭学習の時間の確保が必要。
うちの子は難関校を目指していたので、国語以外は演習問題集までやっていたので、塾に通う時間が取れませんでした。
塾に通いながらカリキュラムをこなせるお子さまは、どうやっているのだろう?と今でも不思議に思っています。
お子さまに合わせた学習サイクルを、なかなか確立できない場合は、改善するまでの短期間集中でプロの手を借りるのもおすすめ。
高額ですが、準備をして短期間で成果を出せば、結果的に安くなります。
公開組分けテストで学力を確認する
予習シリーズの5回ごとに、主にその範囲が出題される組分けテストが行われます。
塾に通っているお子さまと同じテストをうけて、順位や偏差値が出るので、必ず受けましょう。
四谷大塚の偏差値表を参考にして、受験できる学校のイメージがつかめるようになります。
テスト結果によて、A・B・C・Sのコースに分けられます。
- 四谷大塚の学習システムで学ぶ中学受験生と、学力を比較できる
- 同じ目標を持った仲間を意識して、ヤル気が出る
- 私立中学校でテストを受験するので、入試本番での緊張感がわ和らぐ。
うちの子コースが上がると、頑張りたくなるよ
組み分けテストで分けられたコースで、週テストを受けるようになります。
塾なしでも続けやすい工夫
- できるだけ、先取り学習をする
- 週テストコースに参加する
- 予習ナビをうまく活用する
①先取り学習をする
四谷大塚のカリキュラムは、1週間に1回分ずつ、どんどん進んでいくので、上位のお子さまでも大変つらい。
教材は、通信販売でいつでも購入できるので、3年生のうちから取り組み、半年くらい先取りをしておくと余裕が出ます。
病気やけがで学習できない週があっても、組分けテストまでには調整を間に合わせることも可能に。
②週テストコースについて
授業は受けずに、週テストや組分けテストのみを受けに行ける会員。
週テストと組分けテストが受けられるし、面談や保護者会にも参加できるので、必要な部分のみを利用する画期的なサービス!


週テストを目標にして、1週間分の計画を立てると、家庭学習でもペースを整えやすく、緊張感も持てます。
組分けテスト前には、週テストの間違い直しで復習ができるので、組分けテストの準備にの役立ちました。
しかし、週テストを受けるには時間も取られるし、復習も必要となるので、余裕がない場合は受けないほうがいいかもしれません。
Aコース・Bコースのお子さまは、例題や基本問題にも解けない問題があるはずなので、週テストより、予習シリーズの反復がおすすめ。
③予習ナビで理解を深める
週テストコース会員になると、予習ナビも視聴できるようになります。
しかしこれを全部見てしまうと、塾に通うのと同じくらい時間がかかってしまうので、気を付けましょう。
- 国語の文章題の解説
- 理科の解説
- 社会の解説
国語の文章題は、解答をじっくり読むのが大変なので、予習ナビのプロの先生に解説してもらいます。
理科と社会の導入文についても、読む量が多いので、説明が上手な先生に教えてもらうと、理解を高めることができます。
お子さまが必要な部分のみに限定して、負担なく上手に利用してください。
予習シリーズの口コミ
予習シリーズについての口コミをまとめたので、参考にしてください。
良かった点
- ①解説が丁寧・分かりやすい
-
解説の網羅性・難易度・充実度が優れている。
「例題→演習問題」の流れが学習しやすい。
- ②基礎から応用まで段階的に構成され、学習の土台を築きやすい
-
基礎から発展まで、段階的に問題が載っている。
基礎トレーニングは、本当に基礎となる問題を厳選している。
- ③読みやすく、紙面デザインがよい
-
字が大きくて行間が広いので読みやすい。
教材を開いたときの圧迫感が少ない。
- ④網羅性が高く、受験範囲を幅広くカバーしている
-
演習問題集『社会』『理科』のまとめてみよう!でほぼ大事な内容が網羅されている。
予習シリーズ・演習の網羅性が高く、難関校向けにも対応できる。
- ⑤単元の整理・体系化がされており、自宅学習の教材として使いやすい
-
家庭学習でテキストだけでも取り組みやすい。
- ⑥問題量が多く、訓練量を確保できる
-
演習問題集まで含めれば基本問題の量を確保できる。
- ⑦塾教材として長年使われてきた実績があり安心
-
これを学習しておけば大丈夫!と思える。
- ⑧適切な学習ペースとスケジュール管理のしやすさ
-
予定表の通りに学習していけば、受験に間に合う。
- ⑨家庭学習だけでも使える
-
予習ナビがあるので、困ったら映像も見られる。
良くなかった点
- ①難易度・進度がかなり上がってついていけない子が出る
-
ボリュームゾーンの子にはかなりきつい。
学年が上がると、学習量の変化が大きすぎる。
- ②下位・中堅層にはハードルが高い
-
上位層でないと、カリキュラムを吸収できなくなっている。
- ③一人で理解できないので、親のサポートが必要
-
分からないと説明を求められることがある。
- ④科目により、内容が難しすぎる
-
国語のテキストが難しいと感じる。
- ⑤別の教材と比べて、スピードが早すぎて追いつけない
-
比べたら、SAPIXよりも進度が速かった。
- ⑥問題量・演習量が多いため、負担に感じる
-
サブテキストまでやると、多すぎて終わらない。
- ⑦志望校/学力レベルに合わないと、教材が過剰になる
-
中堅校受験には向かないかもしれない。
- ⑧一人学習/家庭だけで進めるにはハードルが高い
-
例題・基本は理解できても、発展・最難関レベルになると親のフォロー・解説がないと厳しい。
- ⑨教材の冊数が多い
-
収納場所が必要なので、家庭での整理や管理が大変。
まとめ
予習シリーズは、塾なしでも十分に使いこなせる教材ですが、難易度が高いので低学年からの先取りがおすすめ。
大切なのは、多くの問題を解くより、少ない問題数でもどれだけ定着したか。
予種シリーズのスケジュール表・トレー・組分けテストをバランスよく利用すれば、家庭学習でもしっかり成果を出せます。
「家庭学習を中心に進めたいけれど、軌道に乗るまではプロに頼りたい」
そんな方には、中学受験専門のオンライン指導【中学受験ドクター】がぴったり。
学習の習慣が手に入れば、頼る必要もなくなります。







