【中学受験|四谷大塚の夏期講習】行かないと決める前に確認すること

中学受験の夏期講習
中学受験の親

夏期講習の主な学習内容は夏前までの復習だから、家で子供に合う学習だけやるほうが成績が伸びそう…

WEB上では「夏期講習に参加しなくて正解だった♪」って人もいるし…

塾の夏期講習は参加が必須ですが、行かないほうがいいかな?と迷う方も多いと思います。

うちは日頃から自宅学習だったので、4.5.6年生の夏期講習は全て不参加でした。

正直な感想は「楽しかったけど、苦しかった」ので「行かなくていいですよ」と安易には勧められません。

おうち夏期講習で私が病みそうになったことや、後悔していることをお伝えしながら、私の独断と偏見による参加するか・しないかの判断基準を3章構成でご案内します。

日頃は自宅学習をしていても、夏休みは心配だから夏期講習に行ってみようかな。と迷う外部生の方も参考にしてください。

この記事を書いた人

ヨシミ

地頭が悪かった子供に市販の国語ドリルを強制し、予習シリーズが自習できるようになった結果

6年の志望校特訓と直前講習のみで難関中学に合格し、塾なしで東京大学に現役合格。

親の考え方や習慣により、子供の地頭を大きく伸ばせると考えるので

多くの塾代をかけられなくても、お子さまに理想の教育を授けたい方を応援したい。

目次

1章 四谷大塚の夏期講習の内容を調べてみましょう

夏期講習には行かないと決心しても、その決断をゆるぎなく強固にするためには、中身を知っておくことが大事。概要を簡単にまとめておきましょう。2024年お茶の水校舎のカリキュラムを参考にします。

外部生が参加するなら必要な準備

外部生は四谷大塚が決めたテストを受験する必要があります。学力に合うクラスで受講をするためです。

ギリギリになって参加の申し込みをする場合、希望の校舎やコースには入れないかもしれませんが、塾としては参加してくれるお子さまは大歓迎なので、断られないはずです。

不参加で夏休みを開始しても、都合により後から行きたくなる可能性があるので、このテストを受けておくと良いでしょう。

学年受験するテスト
4年生7月13日(土)の組分けテスト
5年生7月14日(土)の組分けテスト
6年生6月30日(日)の合不合判定テスト

夏期講習の日数

4年生・5年生・6年生のすべての学年で授業の日数は共通です。

4日ごとに休みがあり、8日ごとに判定テストがあります。

学年夏期4教科講習講習会判定テスト8月特訓
4・5・6年生全16日間2日全8日間

外部生の受講料と1時間あたり費用(税込み・円)

学年が上がると受講時間が増えるので高額になります。内部生は割引あり。

講習会判定テストは、夏期4教科講習にセットされているので、受講料に含まれます。

学年夏期4教科講習8月特訓合計
4年生90,20043,560133,760
5年生128,70054,120182,820
6年生172,70069,300242,000

1時間当たりの費用も見ておきましょう。お家での夏期講習を検討するときに、親の時給とも比較できます。

試算の条件
  • 小休憩は計算に入れない(預けられる保育時間とも考えるため)
  • 一日の受講時間 6年生は(8時間20分)から昼休憩を60分マイナスしておく
  • 講習会判定テスト2日分のテスト費用を合計1万円と見積もって受講料からマイナスして計算する
  • 1時間当たりの費用は10円単位まで求める(円)
学年一日の受講時間1時間当たりの費用
4年 夏期講習4時間10分1,200
4年 8月特訓4時間10分1,310
5年 夏期講習5時間35分1,330
5年 8月特訓5時間35分1,210
6年 夏期講習7時間20分1,390
6年 8月特訓7時間20分1,050

学習内容とテキスト

夏期4教科講習


1教科ずつの夏期講習用テキストがあります。

4年生・5年生

1学期に習った範囲の復習と、重要事項を重点的に整理して補強する

4年生と5年生の算数について

後半が必修の範囲なので、受講をしなくてもテキストの購入をして学習をする必要がある

6年生

これまでの範囲の基礎を固めて、秋から過去問演習ができるように、実践力を養う

8月特訓


毎日、クラスにより学力に合わせたプリントが配られます

4年生・5年生

1学期の重要事項の復習と補強

6年生

入試を視野に入れた実戦的な演習(成績別のクラスによって、異なります)

2章 夏期講習に参加せずに家で学習するには環境を整える必要がある

夏期講習に参加をするか、参加せずに家で学習するかを迷うときに、受講費や学習内容のみを確認して決めようとするのは危険です。

我が家では、高学年のみでなく、低学年からおうち夏期講習をしていたので、その経験から塾の夏期講習に行かずに家でも学習できる条件をまとめてみました。

私の主観がたっぷりですが、迷っている方は横目で見てください。

夏期講習に行かなくてもOKかをチェックする表

夏休みの勉強の目的は、1学期の復習と2学期の予習なので、夏期講習用の新しいテキストで勉強するよりも、手を広げずに同じテキストで勉強をするほうが効率がいいのです。

復習をするなら予習シリーズ上を使用し、予習をするなら予習シリーズ下を使えば、反復の回数も増やせます。

そのため、学習内容のみで判断をすると、「行かなくていい」となりますが、夏期講習に行くか・行かないかは過ごし方や生活への影響が大きいので、学習内容とは別に深く考える必要があります。

夏期講習に行かないなら、代わりに家でどう過ごすのか、親がどのくらいサポートするのかと、親子の生活状況まで予測しなくてはいけません。

予測を立てるためのチェック表を作ったので活用してください。「行かない」に分類される項目が多いほど、おうち夏期講習が向いています。

チェック1と2は学習内容。チェック3からは、気持ちや環境の項目です。

チェック項目行く行かない
1学習プランないある
2学習の遅れないある
3親のサポート力弱め強め
4親の勤務時間調整できないできる
5家で自習する習慣ないある
6参加費のご用意できるできない

各チェック項目の説明

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代わりの学習プランがあるか

塾の夏期講習の簡単な内容は、WEBページに記載があります。大事そうな内容を効率よく復習できる無難なカリキュラムになっています。

その内容と比べても、「うちの子には、親の私が考えた内容のほうが成績が上がりそうだ」という代替プランを持つことが大事です。

夏休み後の組み分けテストで成績が上がる保証もありません。結果的に学習内容が間違っても仕方ありませんが、それでも親が強い意志と自信を持っていないと、長い夏休みをおうち夏期講習で走り抜けることは困難です。

私は、6月くらいからおうち夏期講習プランの準備をしていました♪

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カリキュラム通りのペースで習得できているか

4年生の上は、まだ学習量が少ないので、辛くても問題集を取捨選択すれば遅れずに学習ができたかもしれません。

しかし、5年生になると難易度が上がり学習量が4年生の倍になるので、四谷大塚のカリキュラム通りには消化できなくなることもあります。

夏休み前までにテキスト上の学習が終わっていない状態で夏期講習を受けると、まだ学習していない範囲も出るので復習になりません。算数は必修範囲もあり、お子さまの学習とつながらず理解ができないでしょう。

その場合は、お子さまの進み具合に合わせて、家でテキスト上の続きをやるほうがいいです。

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日頃から親が学習のサポートをできているか

夏休み中は一日5時間以上の学習をするので、親が日頃の学習でお子さまのサポートをする習慣がない場合は、急に長時間のデビューは難しいかもしれません。

6月くらいから、土日を利用してどのくらいのサポートができるかを試してみるといいです。

また、夏期講習に行かない場合は、スケジュール管理を親がやる必要があります。

夏休み全体・10日ごと・1日の内容で長期と短期のスケジュールを作っても、予定通りに進まずにズレるんです。

お子さまが体調を崩したり、急なお誘われ予定が入ったときは、スケジュールの見直しや学習内容の調整を日ごとにできると望ましいです。

ビジネス界でのPDCAサイクルですね!毎日回しましょう。

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親が勤務時間を調整できるか

フルタイムでお仕事をされている方は無理なことなので、スキップをしてください。

勤務時間を調整できるパートなどでお勤めの場合は、夏休み期間はできるだけ短時間の勤務に変えられるといいです。

お子さまの学習量が増えるために、見張っている時間・まる付けにかかる時間が増えるからです。

一人きりでやる気を出して勉強し、まる付けまで管理ができるお子さまは少ないので、この項目は重要な条件になると感じています。

夏期講習の1時間当たりの参加費は、1100円から1400円ほどなので、パートの平均時給と比べると高額ではありません。そのため、夏期講習に参加しない代わりにパートを減らすと家計の節約にはなりません。

個人的には、勤務時間を削って子供のサポートをしたことで得られるリターンは、パートの時給以上の価値があったと感じています。

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お子さまは家で自習する習慣があるか

塾で授業を受ける場合は、説明を聞いているだけの受動的な時間が持てますし、眠くなっても強制的に椅子に座っていられます。そのため、勉強時間の確保がしやすい環境です。

家での学習は、お子さまに合わせた問題演習が中心となるため、能動的な時間がほとんどになり、疲れがより多くなります。

普段から、塾に行かないとなかなか勉強ができないお子さまは、おうち夏期講習が厳しいと考えられます。

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参加費の準備に余裕があるか

中学受験をしようと決心し、入塾するときに各学年の授業料や季節講習の金額は見積もりをしたと思います。

しかし、近年は物価の上昇で生活費が上がり、夏期講習の参加費を出すことが急に厳しくなりました。

中学受験の準備を通して、一番お金をかけるべきなのは、6年生の後半です。志望校別特訓を受けたり、ラストスパートで家庭教師をつけたり、受験校を押さえたりと各家庭にとって欠かせない出費が待っています。

そのため、4年生・5年生で家計が苦しい場合は、6年生でお金をかけられるように配分を考えて参加を決めるといいです。

進学くらぶの夏期講習
  • 予算を抑えて「どうにか四谷大塚の夏期講習を受けたい!」なら、通信教育の進学くらぶがあります。
  • 通塾より毎月の受講料は低価格ですし、夏期講習のテキストやオンライン授業も含まれます。

おうち夏期講習のサポートにおすすめなレタートレーを使った学習法

我が家では、日頃の学習にレタートレーを使用していました。

普段は3段ですが、おうち夏期講習では毎日4教科の学習をし、量も多かったので、中央の1段を4段に増やし、合計6段にして特別感を出しました。

変わった方法ですが、一日の進捗管理が楽になるので一押しです。

3章 夏期講習に行かなかったけど、行くことを勧めたい理由

2章のチェック表で行かない適正のある方が珍しいから

2章のチェック表は私の主観で作成したものですが、うちの子のように親の手伝いが必要なお子さまがいる場合、ほとんどの項目が行かない寄りにないとおうち夏期講習のサポートは苦しいと思います。

我が家の場合は、上記の6項目が全て行かないの側でしたので参加をしませんでしたが、私の学習サポート好き度は趣味を超えてほとんど見かけない変人レベルだと自覚をしています。

子供は中高一貫の進学校に通っていたので、多くのお母様と話し同類を探しましたが、みつかりませんでした。

正常な感覚をお持ちの方には、変人の私でも苦労したおうち夏期講習が向いていないと思うのです。

私は低学年のころから、夏前にはルンルンで準備を行っていたにも関わらず、夏休みは毎日のサポートでヘトヘトでした。

やり直せるなら、6年生の夏期講習は参加します

中学受験のサポートをやり直すなら、6年生だけは夏期講習に参加させたいです。

当時は子供部屋を与えていなかったので、ダイニングテーブルで勉強をしており、近くで一緒にいる時間が長くなりすぎたのが良くなかった。

子供は頑張っていたのに情けないことですが、夏休みに入るとだんだん煮詰まってしまい、8月になるとついに逃避行に出ました。

早稲田アカデミーの夏期合宿に子供を参加させるという。もちろん外部生です。

申し込んだのは10日前でしたが、幸い合不合テストの結果を提出できたため、受け入れてもらえました。

私は合宿中の5日間に羽をのばし、子供のほうも合宿に学校のお友達がいて楽しかったようです。合格ハチマキもゲット。

親子で中学受験を振り返ると、子供も6年生の夏期講習は行くべきだったよねと言っており、私の判断を反省しています。

まとめ

WEB上で夏期講習に参加しなくて良かった!必要なかった!という意見が散見されます。

しかし、そのお子さまは成績がいいとか、自立しているとか、優秀なパターンが多いのでまぶしい発言だけをみて憧れるのをやめましょう

お子さまの学力や性格のみでなく、生活スケジュールまでよくシミュレーションをして、参加するかどうかを決めていただくのが良いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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