【予習シリーズ算数】できない問題を繰り返し解いて成績を伸ばす方法

中学受験の学習はペースが速いので、未消化のまま進んでしまい、何をどう手伝えばいいのか分からないとお悩みではないでしょうか。

この記事では、お子さまの学習を減らしても成績を上げられる方法についてご案内をします。

うちの子も、算数が苦手で繰り返し学習が必要でしたが、この方法で難関中学に合格できました。

ただし、子供の学習負担を減らす代わりに、親のサポート負担が増えるしくみです。

面倒そうだけど手伝えることは何でも試したい!という意気込みの方には一押しの方法なので、ぜひ最後まで読んでください。

目次

問題の解き方を覚えるために、同じ問題を繰り返して練習する

算数の問題は解き方のパターンを暗記することが大事

予習シリーズで例題や基本問題を習得する目的は、問題の解き方のパターンを覚えることです。

算数も、繰り返し問題を解いてパターンを暗記するところまでは、暗記科目と言えます。

パターンを暗記したら、それを材料に応用問題が解けるようになるので、思考科目に変わっていくのです。

同じ問題で練習をしては、答えを覚えてしまって練習にならないのでは?と思ってしまいますが、子供は同じ問題でもしつこく間違えます

いろいろな問題をやりたくなりますが、範囲を広げると繰り返せなくなるのでやめましょう。

適切なペースで繰り返すことで、長期記憶にしていく

ただし、その日や次の日にやり直しても、解き方ではなく答えを覚えてしまうかもしれません。

日にちをあけて、忘れそうなタイミングで繰り返すと、強固な長期記憶になっていくでしょう。

初めは何度やっても忘れやすいのですが、繰り返すと覚えている期間が長くなっていくので、半年くらいの長期記憶になるまで繰り返してください。

エビングハウスの忘却曲線

子供がやらなくてもいいことを、親が代わりにやってあげる

新しい知識を暗記したり、手を動かして問題を解くことはお子さま自身が自分でやる必要があります。

しかし、テキストを開いて問題を解くまでの準備をしたり、答え合わせをしたり、スケジュールを立てたりすることは、が代わりにやってあげることができます。

かなりの時間がかかり、難しいことなので、親がやってあげると子供の負担が大きく減らすことができるのです。

1問ずつ問題が掲載された解答用紙を用意する

苦しい勉強を始める前に、テキストを正しく速やかに開くなんて、大人にとってもハードルが高いですよね。

勉強が好きではないお子さまにとっては、それだけで数分はかかります。

そこで、お子さまがやることを迷わず、テキストを開かなくても、すぐに問題を解き始められるように、問題を掲載したプリントを親が用意します。

残りの問題数がよくわかる3段トレーで学習をする 7ステップ

中学受験のこども

今日の勉強はあと何問あるのかな。直しもあるし、いつ終わるかな…

中学受験の親

手が止まっているけど、何問目なんだろう。ちゃんと進んでるのか心配だな…

お子さまがせっかく解答用紙に問題を解いても、重ねられていては進み具合が分からず、お子さまも親も終わりが見えません

その不安やイライラはレタートレーを使えば、残りの問題数が分かるので解消されます。

KIRORAN レタートレー A4 浅型 3段

レタートレーを使用すれば、親子で学習の進捗が分かる

STEP
A4サイズのレタートレーを3枚準備します(段の間を開けたいので、ジョインターも)
  • タテ向きとヨコ向きがあるので、ご家庭のスペースによって選びます
  • 100円ショップ商品なら、Seriaのレターラックが良い。ジョインターの接続がしっかりしているし、ジョインターも付属しています
  • ジョインターを使用して3段のレターラックを組み立てます
中学受験レタートレーの組み立て方
STEP
【学習のスタート】中央のトレーに一日分の解答用紙を置いて解き始める

ここにある問題を最優先で解いていきます

中学受験のレタートレー学習優先度
STEP
【問き終わったら】解答用紙を一番上のトレーに置いていく
  • 親の目に見やすく、終わった枚数が分かりやすい!
  • 少し枚数が増えたら、親が1枚ずつとって都度の取ってまる付けをしやすい
中学受験のレタートレー学習
STEP
まる付けをして、できなかった問題を一番下のトレーに戻す
  • できた問題は好きなように処分します
  • 間違えた問題やできなかった問題は、その日のうちにやり直す必要があるので下のトレーに戻します
  • できなかった問題は、もう少しで解けそうならヒントを書いてあげましょう
まる付けしたら下に置く
STEP
中央の問題を解き終わったら、下のトレーに戻された問題に取り組む
  • 中央のトレーは、その日の新しい問題なので最優先で解き、次に下のトレーに戻された問題のお直しに仕掛かります
  • 問題を解き終わったら、同じように一番上のトレーに置きます
解きなおしたら上に置く
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STEP3→STEP4→STEP5→STEP3…を解答用紙が無くなるまで繰り返す
  • 親は、再び一番上に置かれた解答用紙のまる付けを進めます
  • さらに間違えたものは、また一番下に戻します
  • 解けない場合のヒントの与え方は、書き込んだり口頭で教えて分かればいいですが、複雑な問題は解答を見せてしまったほうが分かりやすいです
  • 答えを写すだけにならないように解き方を理解してから、なるべく自分で解きなおすようにしましょう
予習シリーズ トレーを使ったまる付けのサイクル
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トレーから解答用紙が完全になくなるとその日の学習が終了
  • トレーからだんだんと紙が減るので、親子で終わりが見えやすくやる気が続く
  • トレーの紙がなくなるとスッキリして達成感がある

強制的に順番が回ってくるから算数の解きなおしを漏らさない

問題によって、単元によって、間違える回数に差が出るので解答冊子に印をつけるだけでは、正しい順番で繰り返し学習ができません。

そこで、クリアーホルダーを使えば前から順番にやるだけで、理想の復習サイクルを作れます。

間違えた問題を印刷し、次回すぐ使えるよう加工する

まる付けをして、お子さまが一日分の学習を終えたら、できなかった問題については次の日の学習までに再度解答用紙を作っておきます。

次の日までにやらないと、次の日のできない問題と混ざってしまい、復習の順番が分からなくなるからです。

できなかった問題や間違えた問題は、日にちをあけてやり直し、できるようになるまで繰り返しましょう。

間違えた小問のみをやり直すための工夫 3ステップ

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できなかった問題や間違えた問題の解答用紙を印刷する

コピーを貼るタイプを利用する場合は、問題の貼り付けもします

面倒そうですが、単純作業なのでYouTubeなど聞きながら楽しくやりましょう!

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大問の中でも一部を間違えた場合は、できなかった問題のみを〇で囲む

合っていた問題は、次回やり直さなくていいです。間違えた問題のみを反復するためです。

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必要な答えを書き込んでおく

⑵を解くために⑴の答えが必要な問題については、⑴の答えを書き込んでおくと、効率よく⑵のみをやりなおせる

クリアーホルダーで、復習する順番を自動化する 4ステップ

間違えた問題は、5回も6回も繰り返しをしないとできない問題がたくさん出てきます。
解答に印をつけたり、付箋をはったりするだけでは、復習する順番が分からなくなってしまいパニックになるでしょう。

そこで、間違えた問題の解答用紙を印刷したら、クリアーホルダーに挟んでいくと復習の周期を簡単に管理できるようになります。

クリアーホルダーは、L字に綴じられていて、書類をはさむだけのペラッとしたものです。

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間違えた問題を印刷したら、クリアーホルダーに放り込むだけ

新しく印刷した問題は後ろに入れていきます

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復習する問題は前から順番に取り出して解きなおす

1日5問ずつなど、量を決めて消化していきましょう。

繰り返し間違えると、同じファイル内に全く同じ問題が入ることもありますが、迷わずに前から順番に復習をしていきます。

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種類のちがう問題集は、別のクリアーホルダーに分けて保管をする

学年が違ったり、予習シリーズテキストと演習問題集などのテキストが違うものは、必要があればクリアーホルダーを分けましょう。

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反復する周期を調整する

やり直す問題が少ないと、同じ問題が回ってくるタイミングが次の日になってしまうかもしれません。

短期的な記憶で解けてしまっても、長期記憶にして学力を定着させないと、テストで解けるようになりません。
そのため、日にちをあけて復習をしましょう。

中学受験におすすめ 国産コピー用紙

やり直す問題と新規の問題をバランスよく配合して繰り返す

何度も間違えるのは普通のことなので、新しく間違える問題のほうがペースが速いと、クリアーホルダーはどんどん厚くなっていきます。

しかし、できない問題をできるようにすれば、成績が上がっていくのでクリアーホルダーの中身は価値のあるお宝だと思ってください。成績が上がる可能性を秘めた原石であり、選ばれし最高の問題なのです。

新しい範囲を優先的に進めたくなるかもしれませんが、学力を定着するには復習問題を消化するのが大事なので、新しい範囲の問題とやり直し問題を6:4くらいにします。4割くらいは、復習に時間を使うと良いです。

予習シリーズ 復習問題は毎日やる

算数が得意なお子さまは間違える問題が少ないですが、算数が苦手なお子さまほど、学力を定着するために繰り返しが必要になります。うちの子供もそのタイプでした。

新しい範囲の問題とやり直し問題を1:1にしても、復習が追い付かない場合は、取り組む範囲を絞ることを検討します。
練習問題には手を出さずに、基本問題のみにするなどです。


理解をしきれない範囲問題に手を出すよりも、少ない範囲でもしっかりと定着させ基礎を固めるほうがテストで解ける自信がつくでしょう。

まとめ

学習の範囲が広いので、お子さま一人では復習の管理をしきれません。お子さまに任せると勉強時間を削られてしまいます。

このページのトレー学習法を読んで、「ここまでやりたくありませんけど…」と感じる方が多いと思いますが、

なかなか成績が上がらす、何かを手伝ってあげたいと思う方は、最終手段として一部だけでも取り入れてみて、効果を実感してほしいです。

ついでに、答え合わせがやれば、お子さまが問題を解くことに集中し、負担は減るのに成績アップにつながります。

効果抜群! 答え合わせは親がやろう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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