【中学受験|算数】Gnoble化すればノートを使わないで解ける

予習シリーズは分かりやすいと定評ですが、ノートに問題を解かなくてはいけません。

いっぽう、プリント形式の塾では問題の下に広い余白があるため答えを書き込めるし、裏は全く同じ印刷なので復習もはかどります。

中学受験のこども

Gnobleのテキストは、そのまま答えを書き込めて羨ましいなあ…

中学受験の親

予習シリーズもコピーするから、余白にでも解けば?

などど、お子さまに無理を言っては気の毒です。予習シリーズの大問の余白は、わずか2cmほどなので(1)の答えすら書けません。

GNOラーニングのような快適に加工し、たっぷりの余白で問題を解かせてあげましょう。

中学受験の親

でも、どうやって余白を作るの?
忙しいのに、めんどくさいよ…

そう思う方のために、コピーを糊付けするだけで快適な問題集を作れるよう、問題番号が書いてある原紙を用意しました。

これを使えば、お子さまがやることを迷わず、テキストを開かなくても、すぐに問題を解き始められるように、問題を掲載したプリントを親が用意できます。

さらに、一度作れば印刷するだけになるコピペ式での作成方法もご案内します。

コピペ式は大学受験のサポートまで活用でき、実際に私も、子供を東京大学に導くことができたので、その理由もご案内します。

目次

コピーした問題をハサミで切り取り、印刷をした原紙に貼り付ける方法  5ステップ

問題をコピーして紙に貼り付ければ、お子さまはテキストを開かずに問題を見られるし、自由に書き込みをすることもできるようになります。

問題を見るためにテキストを開く手間も減り、解くことだけに集中できるので、同じ勉強時間内で、より多くの問題に取り組めるようになるでしょう。

必要な道具とポイント

  • コピー機能がある複合機
  • ハサミとのり
  • 塾に通っている場合は、親用にテキストを余分に1冊(推奨)
  • すぐに簡単にできるけど、解きなおすたびに毎回新しく作る必要がある

コピーを貼り付けるための原紙は、用意してあります♪

原紙を印刷できたら、貼り付ける方法をご案内します。

STEP
解答用紙の原本を印刷する 
  • PDFをダウンロードして解答用紙の原本を印刷します
  • テキストの種類や問題番号が記載してあるので、問題のコピーを貼り付けるだけで使用できます
STEP
問題をコピーして解答用紙にのり付けをする
  • 問題を解く余白が足りなそうなときは、もう1枚印刷をして針なしホッチキスでとめます
STEP
小問ごとに切り分けるとさらに快適に
  • 親は面倒ですが、お子さまは余白の使い方に気を配らずに問題を解くことに集中できます
  • このひと手間をかけることで、お子さまが1題多くの問題を解けることにつながります
STEP
小問数が多い時は解答用紙を複数枚に分ける

答えをのびのび書けるようになる

STEP
印刷をしてさらに快適な整理・繰り返しの方法を知る

1枚につき、1問ずつの予習シリーズを作れたら、印刷をして学習をします。

せっかく作成した問題集の良さを生かすために、レタートレーを使った見晴らしのいい学習と、クリアーホルダーを使った整理術をご案内しています。

お子さまの負担を減らしても、成績が上がる

きれいに貼れる液体のり

スティックタイプ(アルコールが蒸発し、きれいに仕上がる。しつこく塗るとはがれにくい)

問題をスキャンして保存し、エクセルにコピペで貼り付ける方法 6ステップ

テキストをスキャンしてPDFファイルに保存し、さらに1問ずつをエクセルファイルに貼り付けると、印刷をするだけで何度も解きなおしをできるようになります。

難しそうですが、単純な繰り返しで意外と簡単なので、ここのページにたどり着くような方なら必ずできますよ。

必要な道具とポイント

  • スキャン機能がある複合機やスキャン専用機
  • コピペ編集作業のためのパソコン
  • 塾に通っている場合は、親用にテキストを余分に1冊(推奨)
  • 意外と簡単に作れ、印刷をするだけで何度も使用できる

STEP1 テキストを裁断する

裁断せずに、見開きのままスキャンをすることもできますが、影ができるし疲れるし時間がかかる。

ADF機能(自動紙送り)を使ったり、スキャン専用機でスキャンをする場合は裁断が必要となります。

手順
テキストの表紙を外す
  • 塾に通っている場合は親用にもう1冊購入するのがオススメ
  • 購入したら分解するためにまず表紙をゆっくりはがします
手順
接着剤の塊をハサミで切り取りながら、数枚ずつ破って分解する
  • バランスを崩すと余計なところが敗れるので、面倒でも数枚ずつ破きます
  • 背表紙に残った接着剤は、たまにハサミで切り取ってください。危険なので、カッターはおすすめしません。
手順
全てのページを破いたら、ペーパーカッターできれいに揃える
  • ペーパーカッターは数千円から購入できる
手順
ペーパーカッターにはガイドの線をつけておくと使いやすい
  • 予習シリーズはA4サイズなので、ペーパーカッターで端を切り落とすときは、長辺の端をを5mmくらい小さく切ることになる

STEP2 裁断したテキストをスキャンしてPDFファイル形式で保存する

問題が掲載されている全てのページについて、

スキャン機能がある複合機、またはスキャン専用機を使ってスキャンをし、PDFファイルで保存をします。

スキャンをしたファイルは、なるべくテキストごとに1つのファイルにまとめておきましょう。

STEP3 PDFから切り取った問題を貼り付けるための原本をエクセルで作る 6手順

使い慣れているソフトがあれば別のでもいいです。

方眼付きの原本にしておくと、貼り付ける際のガイドになり、お子さまも答えを書きやすくなります。

貼り付け前の原本は、長く同じものを使っていくので時間をかけて丁寧に作ることがおすすめ。

パソコン操作の苦手な私が作る場合の手順なので、もっと優れた方法をご存じの場合は真似をしなくても大丈夫。

手順
Excelの印刷プレビューで狭い余白にする
  • 印刷した解答用紙は回答欄をできるだけ広く使用したいので、狭い余白にしておきます
  • 私は空白のブックを開いて印刷プレビューから設定しています
手順
マス目を正方形の方眼にしたいので、列と行の幅を揃える
  • ピクセル数またはcmの単位で数値を同じにします
  • 1センチ単位の必要はないので0.7cmくらいが使いやすいと感じています
  • 罫線をつけてテスト印刷し、気に入るサイズになるまで繰り返してください
  • あとで列と行の中央にガイド線を入力するので、必要であれば余白を微調整して列と行の数は両方とも偶数にするといいです
手順
方眼の罫線を薄いグレーの点線にする
  • 全体を選択していると、余計なページに罫線がついてしまうので、1ページのみの範囲を選択
  • 右クリック→セルの書式設定→罫線のタブを選択し、線の種類と色を選びます
  • テスト印刷をしながら、問題を解くときに邪魔にならず、あると嬉しいくらいの色にしましょう
手順
中央にガイドとなる少し濃い線をつける

タテとヨコそれぞれ、中央の線の色を濃くしておくと、問題を貼り付ける時の配置ガイドになり便利です

手順
納得できる原本が1ページ分できたら、コピーをして20ページ分の原本にする
  • 予習シリーズの場合は1回分を1Sheetにするので、例題・類題・基本問題・練習問題をつなげて貼り付けるので20ページくらい必要です
  • たまにページが足りない回があるかもしれませんが、同じ方法で都度すぐに足せます
  • 5年生は問題数が多いので30ページが必要でした
手順
原本Sheetをコピーして、必要なSheet数の原本ファイルを作る
  • 予習シリーズは、5回ごとに総合回があるので、区切り良く5回分ずつ1ブックにしていました(Book名「6-10回」など)
  • 「原本」のシート名を右クリック・移動またはコピーから「原本」Sheetを増やします
  • 失敗した時などに役立つので原本のSheetは1か所残しておくので、原本Sheetが6か所ある原本ブックを作っておく 例「原本・原本(2)・原本(3)・原本(4)・原本(5)・原本(6)」
  • 使用するときには、Sheet名を1回などに変更します

STEP4 テキストをスキャンしたPDFから問題を切り取りエクセルに貼り付ける 7手順

テキストをスキャンしてPDFファイルを作り、貼り付けるExcelの原本もできたら、いよいよ貼り付けです。

以前は、Adobeのスナップショット機能を使用してコピペをしていましたが、今はAdobeの公式ページでスクリーンショット機能を使って、選択範囲をコピペするほうが推奨されています。

Windowsのパソコンを使用している方は、「Windowsロゴキー+Shift+S」を同時に押すと、「Snipping Tool 」が作動するので、問題の範囲をコピーして Excelに貼り付けも可能です。

手順
スキャンしたテキストのPDFファイルと、エクセルで作った貼り付け用原本のファイルをそれぞれ開く
  • 大きいディスプレイの方は、2つのファイルを同時に表示するとコピペが楽になります
  • ノートPCの方は、角を少しずらして表示
手順
PDFファイルから問題の範囲をコピーする
方法①スクリーンショット機能で画像にしてコピーする(推奨)
  • Windows10以降のPCでは「Windowsロゴキー+Shift+S」を同時に押すと「Snipping Tool 」が作動し画面が暗くなり
  • マウスのポインターが+に変わるので、コピーしたい範囲を選択すると、スクリーンショットがクリップボードにコピーされます
方法②スナップショット機能でコピーをする
  • スナップショットを使用すると、選択した範囲が自動的にコピーされる(Adobe無料使用でも可能
  • マウスのポインターが+に変わるので、コピーしたい範囲を選択すると、自動でクリップボードにコピーされます
  • この画像はAdobe Acrobatの選択方法なので、Adobeソフトのバージョンによってスナップショットの出し方は異なります
手順
PDFファイルのサイズを調整する
  • PDFファイルの%の表示を調整するとスクリーンショットしてExcelに貼り付けたときの見た目の大きさが変わります
  • 貼り付けた後に、ページからはみ出たり、小さい場合はサイズ調整ができますが、毎回調整するのは面倒なので横幅がExcelページに丁度よく収まるように、PDFファイルの%を調整
  • %数値は手入力をすると細かい設定も可能です
手順
コピーした問題をエクセルに配置する
①回答スペースをを考慮してバランスよく貼り付ける

算数の予習シリーズの場合は、上の1行を開けておく(理由は③で説明)

②回答を1枚に書けなそうなときは無理をせずにページを分ける

2枚目にも大問の種類が分かるようにしておく

③①であけた1行にテキストのページ数を入力しておく(予習シリーズ限定)
  • 理由は予習シリーズの「解答と解説」冊子はページ数が頼りなので、まる付けをするときに問題用紙のページ数が分からないとストレスを感じます
  • さらに面倒にはなりますが、解答冊子のページ数を書き込むと、より快適なまる付けになるでしょう
  • 私は汚い仕上がりでも気にしないので、テキストをスキャンする前にすべての大問の問題番号の上あたりに手書きでページ数を書き加えていました
手順
エクセルにヘッダーとフッターをつける
  • ヘッダーには問題集名項目など必要な情報を入力します
  • フッターには、通し番号をつけておくと再印刷をするときに分かりやすいです
  • モノクロ印刷になる場合は、基本問題・練習問題などが四角の色で見分けられないため、シートを分けてヘッダーに書き込みます
手順
【Excel】テキストごとにフォルダーを作り、ブックは5回ごとに保存すると使いやすい

例 

  • フォルダー:4年上算数 予習シリーズ
  • Excelブック名:1-5回 6-10回 11-15回 16-20回
手順
問題の貼り付けミスに備えて、印刷はこのままエクセルファイルで使うと良い
  • 注意して作っても、使用してみると貼り付けの間違いに気づくことがある
  • PDFなどで保存をすると、Excelから訂正するのが面倒になるので、エクセルファイルのまま印刷して使用することをおすすめ
中学受験におすすめ 国産コピー用紙

STEP5 STEP1で裁断したテキストをスライドバーファイルに綴じる 3手順

手順
分解したテキストはスライドバーファイルにまとめておくと便利に閲覧できる
  • 10枚綴じから50枚綴じまでの商品があるので、50枚綴じがよい
  • 閲覧性はあまりよくないけど、この冊子を見ながら問題を解くわけではないので十分
  • スライドバーは樹脂製なので、無理に開くと100枚くらい綴じられてしまう。しかし、劣化し割れやすくなるので全くおすすめができない。2冊に分けるほうが良い
手順
2冊目の表紙はコピーで補う
  • 予習シリーズは20回まであるので、1-10回と1-11回の2冊に分ける
  • このときに境目は10回の最終ページと11回の最初ページが裏表になってしまうため、2冊目の表紙はコピーで補う
  • 1冊目の裏表紙には白紙をはさむと美しく仕上がる
手順
背表紙にタイトルシールを貼る
  • 背表紙にタイトルシールを貼ったり、直接の書き込みで問題集のタイトルを書いておくと、本棚に立てても分かりやすい
  • 他の教科も同様に分解をした場合は、油性マジックで背表紙に色分けの印をつけておくとよい
  • 色の色分けは予習シリーズ色がオススメ 算数 国語 理科 社会

STEP6 印刷をしてさらに快適な整理・繰り返しの方法を知る

1枚につき、1問ずつの予習シリーズを作れたら、印刷をして学習をします。

せっかく作成した問題集の良さを生かすために、レタートレーを使った見晴らしのいい学習と、クリアーホルダーを使った整理術をご案内しています。

KIRORAN レタートレー A4 浅型 3段
解答冊子の保管に便利 移動式ファイル立て

解答用の冊子をスライドバーファイルに綴じ、冊数が増えたら、リヒトラブのスタンドが便利

PDFから問題を切り取り貼る方法が、大学受験まで役に立つ理由

中学受験の次は、大学受験に進むご家庭が多いと思いますので、お伝えしておきたいことがあります。

親が手伝うことによって、浪人を回避するとか、国立大学に合格することができれば、学費の負担を減らすことにつながるので、学費の負担を減らすために、親の老後破綻回避のために手伝ったほうがいいでしょう。

大学受験まで親が勉強を手伝うことについては批判的な意見のほうが多いです。過保護だとか、ダメ人間になるとか。

しかし我が家の経験から、お子さまを放置しておくと浪人をしそうなら、心配をしながら見守るだけでストレスをため込むより、恥を捨てて親が手伝ったほうがお子さまの受験はうまくいきます。

浪人をすることで得られる体験や成長もありますので、否定するわけではありませんが、家計節約の観点ではマイナスなことは疑いようがありません。

大学受験でも手伝えることは何かというと、市販の参考書を学習しやすく加工することです。

具体例を挙げると、英単語カードや理系の問題集の加工に役立ちました。

例1 単語帳のレイアウトを変更して英検や大学受験のための英単語カードを作る

Ankiなどの英単語を覚えやすいアプリがあるので、それで覚えられる場合はよいのですが、残念ながらうちのように単語帳もアプリも合わない子もいます。

Ankiは学習記録ができ、復習のタイミングも管理をしてくれますが、それよりも「できる単語」と「できない単語」をはっきり分けられる紙のカードを使うことで、ようやく英単語を覚えることができました。

同じように英単語の暗記に苦労している場合は、最終手段としてお勧めしたい方法です。

単語帳によってはカードの販売もありますが、市販されている英単語カードは、「単語と意味だけ」の最低限の情報しか書いてありません。

そこで、コピーと貼り付けで単語カードを作成をすれば、派生語や例文など、本の内容を丸ごと載せることができます。

単語カードの作成については別のページで詳しくご案内をしますので、ここでは画像のみご紹介をします。

例2 数学や理科の参考書のレイアウトを変える

大学受験用で定評のある参考書には、内容は素晴らしいのに、そのままでは学習し難いものがたくさんありますので、実際に役に立った加工例を紹介します。

①例題のみを解きたいが、問題と解答が同じページに掲載されている

  • 数学の網羅系参考書の例題のみを解けるようにする勉強方法が王道ですが、例題と解答が同じページにあり、隠しながら解かなければいけません。しかも、分厚く重いのでやる気を失います。
  • 解答は1章ずつの分冊にすることで、自習に出かけるときに軽くてやる気が出る
  • 問題については、予習シリーズをと同様にエクセルに切り貼りで作成
  • そのとき、やらない類題が載っていると気になるので消します

②解答が数ページに渡って掲載されているので、見開き1ページ掲載にする

  • 数学や理科は解答が長いので、数ページに渡って掲載されている参考書があります。それらは、見開き1ページに収まっていたほうが全体を見やすいので、レイアウトを変更しました。
  • ここまでやるか!と友人には引かれたそうですが、スケジュールがギリギリだったうちの子には必要でした。やってよかったし、感謝もされています。

まとめ

このページでは、予習シリーズを加工して書き込み式にする方法をご案内しました。

準備をするには時間がかかりますが、親が時間をかけた分、お子さまの勉強時間を減らせるので勉強時間が足りなくて困っている場合には有効です。

またこのサポート方法をマスターしておけば、中学受験で希望の学校に入れなかったり、途中で受験をやめてしまっても、大学受験まで応用ができるので、無駄にはなりません

さらに、答え合わせがやれば、お子さまが問題を解くことに集中し、負担は減るのに成績アップにつながります。

効果抜群! 答え合わせは親がやろう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

四谷大塚のテキストには、無断で複写・複製を禁じると記載がありますので、ご家庭内のみで私的利用をするようにお願いします。

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