夏休みは、学校が休みになり勉強できる時間が増えるので、あれもこれもできそうだと期待をしがちです。
しかし、算数が苦手なお子さまは油断せずに手を広げすぎないよう引き締める必要があります。
練習問題なんて、うちの子にはやり切れないなぁ…
しかし、塾の宿題に出てるし…どの問題を省けばいいのか選べないし…などの理由から取捨選択が簡単ではありません。
やることを省いたら、組み分けテストはどのくらい得点できるのか?も気になります。
この記事を読めば、夏期講習のテキスト内に優先度があることを理解し、安心して取捨選択ができるようになります。
うちの子は算数が苦手でしたが、例題を重点的に基礎固めをした結果、他の教科の助けも借りて難関中学に合格することができました。
予習シリーズ夏期講習の問題数と、組み分けテストの傾向と対策についてもご案内します。
【四谷大塚の夏期講習テキスト 算数4年】問題数と取捨選択
予習シリーズの算数は、お子さまの健康と人格を犠牲にしてまで、全てをやる必要はありません。
優先度の高い問題から、繰り返せる範囲をやりましょう。
受験までの日数は限られるので、お子さまの負担を減らして成績を上げるために大事なことがあります。
できるまで繰り返せない問題は、初めからやらないでください
テキストは前半と後半に分かれています。前半は4年上の復習編。後半は4年下へつながる必修編です。
- 復習編はやらなくてよい
-
算数が苦手なお子さまは、問題の解き方に慣れるまで繰り返しの学習が必要ですが、1回や2回の反復ではなかなか身につかず5回以上やり直す問題が出てきます。
そのため、手を広げずに同じ問題を繰り返すことが重要です。
夏期講習のテキストで新しい問題をやるより、4年上のテキストで間違えた問題を再度やってみるほうが、親子で負担が減ります。
塾の宿題になっていても、苦しいなら無理に手をだすのはやめましょう。
- 【四谷大塚の夏期講習テキスト 算数4年】復習編の問題数
-
例題 類題 基本問題 練習問題 応用問題 回合計 1回 2 2 3 5 4 16 2回 4 4 3 5 4 20 3回 3 3 3 4 4 17 4回 3 3 2 4 4 16 5回 3 3 3 4 4 17 6回 4 4 3 5 4 20 7回 6 6 3 4 4 23 8回 3 3 4 4 4 18 計算 6 6 8 20 総合計 34 34 32 35 32 167 4年生夏期講習 算数 復習編 問題数
【四谷大塚の夏期講習テキスト 算数4年】必修編の取捨選択 4STEP
4年下につながる必修のカリキュラムなので、夏休み中に終わらせるように頑張りましょう。
8回それぞれに、例題・類題・基本問題・練習問題があるので、全てをやる場合は、夏休みが始まったらすぐに開始してください。
夏休みは約1か月しかないので、1週間あたり2回分を進めないと間に合わなくなります。旅行などで時間がないお子さまは、優先度の高いものからやってください。
4年生の学習範囲は、中学受験の基礎になるので全範囲の例題をやります。できるまで何度も反復をしましょう。
例題を理解した後は、類題もやりたくなるのでやります。
しかし、振り返って復習をしたり、徹底的に反復をするのは例題のほうなので、例題より優先度が下がります。
算数がとても苦手で、時間が足りない場合は、例題を優先して類題を省きましょう。例題のほうが解説が分かりやすいからです。
4年生の基本問題は、全範囲が必修です。ここまでの範囲を反復して、スラスラとできるようにします。解法を暗記して道具として使えるようにするイメージです。答えの暗記にならないように注意をしてください。
基本問題が完全に理解できてからやります。
初めは解けなくても、解説を理解できて、なん度も繰り返しているうちにできるようになるならレベルが合っています。うちの子も、そのタイプでした。
【四谷大塚の夏期講習テキスト 算数4年】必修編の問題数
- ◎○△×は、優先度です
例題 | 類題 | 基本問題 | 練習問題 | 回合計 | |
---|---|---|---|---|---|
1回 | 3 | 3 | 4 | 4 | 14 |
2回 | 5 | 5 | 4 | 4 | 18 |
3回 | 3 | 3 | 3 | 2 | 11 |
4回 | 5 | 5 | 7 | 4 | 21 |
5回 | 3 | 3 | 6 | 5 | 17 |
6回 | 3 | 3 | 2 | 5 | 13 |
7回 | 4 | 4 | 7 | 5 | 20 |
8回 | 5 | 5 | 6 | 5 | 21 |
合計 | 31 | 31 | 39 | 34 | 135 |
基本問題までの学習で組み分けテストを受けると
このページでは、算数が苦手なお子さまに例題と基本問題を優先するように勧めています。
その場合に気になるのは、組み分けテストでどのくらいの得点ができるかですが、100点を超えるくらいは取れると考えています。
4年生の組み分けテストについて。満点は200点で、配点は1問あたり8-10点。分野別に3部構成です。
週報が手元にないため、間違っている部分があれば、修正して解読をお願します。
- ①計算問題 10点
- ②一行問題 10点
- ③文章題 (小問8点が2-3問ずつ)
4年生の配点は、①と②のみで、110点から120点あります。しかし、①と②が簡単というわけではなく、2問か3問は難問です。
きれいに難易度の順番に並んでいるわけではないので、単純ではありませんが、正答率一覧表のグラフのシルエットはだいたいこうです。
①は点数を取りやすいので優先的に取り組む。
②については、できる問題を解く。途中に難問もあるので注意。
③については初めのほうは基本問題レベルなので解く。
④~⑥は、⑴だけでもできたらラッキー
⑦は難問の確立が高いかもしれない
ケアレスミスも発生しますが、正答率50%以上の問題に挑戦し、正解をかき集めると100点を超えるくらいを目標にできるはずです。
補足
塾の夏期講習に行くか、行かないかについて迷うご家庭には、チェックをしながら考えをまとめてベストな選択をできるように、四谷大塚の夏期講習を分析したページを作りました。
さらに、答え合わせを親がやれば、お子さまが問題を解くことに集中し、負担は減るのに成績アップにつながります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。